自動車業界に100 年に1度といわれる、大変革が進んでいます。その中心にいるのは間違いなく中国でしょう。中国は、世界最大の自動車市場であると同時に、日米欧のこれまでの常識にはない、新しいものづくりが始まる場所です。加えて、中国政府は、自動車の電動化を機に、自動車技術において、世界の最先端に躍り出ようという野心を持っています。自動車産業に関わる企業あるいは、新たに参入したい企業にとって、中国は動向を注視せざるを得ない市場と言えるでしょう。そこでお役立ていただきたいのが本レポートです。
本レポートは、日産自動車で電気自動車(EV)「リーフ」や、ハイブリッドシステム「e-POWER」などの開発の中心にいた技術者らが立ち上げた「ブルースカイテクノロジー」が、中国のE V市場を分析・執筆しました。中国市場でのコンサルティングや技術指導の経験から得た、中国メーカーならではのEV部品に関する考え方も開示しています。
中国EV市場の全体像を知りたいが、まずは何を調べればよいか。そんなニーズに応える一冊となっています。是非、ご活用ください。
水平分業が進む中国の電動車両業界は、どのような生態系となっているのか。中国政府・業界団体・各企業からの資料や展示会情報などをベースに、シェアや関係性を調査。主要部品のOEMとサプライヤーの相関を明らかにしました。
4つの主要部品、EV駆動用電池、モーター、インバーター、車載充電器それぞれについて、NEV向け出荷台数シェア上位のサプライヤーを公開
●モーターサプライヤー:EDRIVE、XPT、JJE、SHUANGLIN、VWなど
●インバーターサプライヤー:Tesla、BYD、Inovance、UAES、XPTなど
●車載充電器サプライヤー:VMAX、SANMINA-SCI、EV-TECH、LiHuaなど
中国市場でのNEV向けモーター出荷台数
掲載企業:XPT、HYCET、BYD、日本電産、Enpower、FDM、JEE、JJE、Greatland Electrics、BROAD-OCEAN、Inovance、HASCO E-DRIVE、UAES
掲載企業:BYD/弗迪動力(FinDreams Powertrain)、威邁斯(VMAX)、鉄城科技(TC Charger)、新鋭科技(SHINRY)、台達電子(DELTA)、麦格米特(MEGMEET)
中国市場でのNEV向け駆動モーター供給相関図
2021年上半期中国電池供給相関図
「国が決めた安全基準をクリアすれば独自の試験をしなくてもよい」など、中国には、調達や製造において、日米欧とは異なる判断基準があります。中国の商習慣を熟知する筆者が、部品調達の考え方や電池開発の設計思想を解説します。
内製するのか、外部調達するのか中国OEM各社の調達方針を主要電動部品別に分析
日本や欧米の半分と言われている中国OEMの開発期間その設計思想や開発プロセスを解説
中国では、掲げた目標に必達すべくあらゆる政策が動員されます。今の販売実態を明らかにするとともに、政府方針と業界団体の資料から、2035年までの市場需要予測を割り出しました。
発売年、2020年販売台数、車両価格、電池容量が比較できる
販売量はどれだけ増えて、新エネ車の比率はどうなるのか、排出標準はいつ・どのように変わるのか、2035年までの市場需要と製品応用を予測
中国自動車自主ブランドの販売現況
100年に1度の大変化であるCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の波に乗り、中国は一気に自動車製造大国になろうとしています。日米欧を2035年に凌駕する計画の中身とは。その技術ロードマップを解説します。
中国汽車工業協会が発表した「省エネ車・新エネルギー車技術」「モーターシステム技術」「電池技術」の3つのロードマップが示す計画を解説
自動車メーカーに課せられた2つの規制「NEV規制」「CAFC(義業平均燃費)規制」を解説。
NEVクレジット算出方法
現在、自動車業界では100年に1度といわれる大変革が進んでいます。変革の時期は、既存の事業を失う危機が訪れる一方で、新しい分野に進出するチャンスでもあります。
電気自動車化の流れに乗って何か新しい事業をつくりたいのであれば、世界最大の市場であり、新しいものづくりのやり方が生まれる場所である中国市場を知らなければなりません。
本レポートを手に取り、中国EV市場の全体像を学んでいただければ幸いです。
編集責任者中道理
日経BP
日経クロステック副編集長、日経エレクトロニクス編集長
<経歴>『日経バイト』『日経コミュニケーション』『日経エレクトロニクス』で技術系専門記者として活動。2017年からオープンイノベーションを実践する『リアル開発会議』の編集長を務めた後、2020年1月より現職。「日産自動車『リーフ』徹底分解」シリーズや「テスラ『モデル3/モデルS』徹底分解」シリーズで主要メンバーとして分解・調査、編集・執筆、フォルクスワーゲンの電気自動車「ID.3」の分解・調査においても主導的な立場で関わり、日経クロステックの特集記事「VW本気のEV『ID.3』徹底分解」では記事を執筆したほか、責任者を務めた。近著は「トヨタ自動車『新型MIRAI(Advanced Drive)』徹底分解」の執筆・編集・監修。
【収録内容】
◉第1章 「中国EV関連の政府規制と市場動向」より「1-1. 技術ロードマップ」の一部
◉第2章 「EVコンポーネントの技術とサプライチェーン」より「2-1. モーター/インバーターおよびe-アクスル」の一部
◉第3章 「中国の電池技術と市場動向」より「3-4. 電池実装の比較」の一部
◉第4章 「中国の電池材料サプライヤー」より「4-2. 中国電池メーカー競争状況」の一部
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