いまやDX(デジタルトランスフォーメーション)は、あらゆる産業を巻き込む大きなトレンドになりました。この中で、デジタル変革の機運がいち早く顕在化した製造業におけるDXは、大きな焦点の1つです。
ところが変革の必要性を感じながら、そのビジョンやシナリオがなかなか描けないという企業は少なくありません。一方で先進的なDXのソリューションを揃えていながら製造業のユーザーにうまくアプローチできないというベンダーの声も多く聞こえます。この背景には大きな変革の局面を迎えて、関連する技術や考え方の枠組みが変わったことから、それぞれが従来の延長で業界の動向を捉えたり、ビジョンや戦略を描いたりすることが難しくなったことがあります。そこで調査と取材を基に製造業DXの現状や課題、今後の方向などを明らかにし、製造業DXにかかわる様々なプレーヤーが共有できる情報として提供するために、このレポートを企画しました。
本書では最初に製造業321社から回収した調査結果を基に企業の動向や今後の方向を浮き彫りにしました。そのうえで、製造業に従事する個人3000人を対象にしたアンケート調査によって、企業の取り組みの実態と課題にまで踏み込みます。さらに日本の製造業を代表する自動車産業における先進企業の動向を分析し、DXがもたらす業界構造にまでおよぶ変革のシナリオに迫りました。最後に製造業DXを支援するソリューション・ベンダーを、ITやFAなど複数の分野からピックアップ。それぞれの考え方や強みなどを解説します。
業界動向の分析はもとより、製造業DXがもたらす新たな機会を最大限に生かすために、本書を是非ご活用ください。
日本の製造業DXの全体像やその実態に迫るため、幅広い分野の製造業に対し独自調査を実施。経営企画室や生産技術、販売などあらゆる部門からの回答を基に、DX投資の対象や投資規模、投資時期について分析しました。さらに、製造業に従事する個人の調査も実施。「現場」から見える製造業DXの実情やDXを推進する上での課題にも迫りました。
DXに対する考え方や取り組み、今後の方針など30問以上の設問を用意。
製造業321社の回答を分析し、製造業DXの現状と課題、未来を明らかに
調査項目
【調査概要】 ●2020年12月に実施 ●調査対象:日科技連の賛助会員企業、および、帝国データバンクに登録の年商100億円以上の製造業に向け調査票を送付 ●有効回答数:321社
DXの進捗状況
具体的な取り組み
今後の投資意向
ベンダーなどDX支援企業への期待
業界動向に対する意識
DXの取り組み状況について 年間売上別の回答
現在取り組んでいるDXのユースケース
製造業に従事する「個人」にもアンケート
現場の目線から現状と課題を明らかに
調査項目
【調査概要】 ●2020年12月に実施 ●調査対象:日経BP発行のメールマガジン登録者およびネットリサーチ会社のパネル登録者に向けWEB調査を実施 ●製造業に関連している3000人の回答を有効とした
DXへの取り組み方
どのようなDXが進んでいるか
勤務先におけるDXの現状
DX支援企業に対する期待
回答者の所属する企業の規模(従業員数と売上高)
「モノを売る」ビジネスから「移動というサービスを提供する」ビジネスへの転換に挑む自動車産業は、製造業の中でDXの先にある将来像をいち早く描いている業界です。その自動車産業で始まった構造変化や産業再編の動きを分析するとともに、先進事例をまとめて紹介します。最先端から見えてくる新しい産業の姿から、DXの先を見据えた事業戦略を描くための重要なヒントが得られるはずです。
100年に一度の変革期を迎える自動車業界から押さえるべき4つの要点を解説
➊ CASEやMaaSの実現に向けて加速するDXの動向
➋ DXが自動車業界にもたらす構造変化と業界再編
➌ 予測される業界構造変化のロードマップ
➍ DXの先に見えるサプライヤーの将来像
Beyond MaaSとDX
出所:Arthur D. Little
サプライヤーにおけるDX化進展のロードマップ
出所:Googleの発表を元にADLが作成
クラウドサービス、FA、システム開発など複数の分野から主要企業16社を取り上げ製造業に向けた戦略や、商材・サービスの特徴を解説します。製造業の皆様にはDXを実現するパートナー探しに、DX支援企業の皆様には競合分析や協業先の選定にお役立ていただけます。
NEC
■ DXメニューを価値提供モデルとして整理
■ IoTセンサーがカイゼンのサイクルを回す ほか
日立製作所
■ リアルとサイバーを一体運営でつなぐ
■ 700以上のユースケースを有する「Lumada」 ほか
シーメンス
■ 産業ソフトウエアのビジネスを強化
■ リアルな製造現場をデジタルツインで最適化 ほか
シスコシステムズ
■ 産業機械有力ベンダーと相次ぎ提携
■ スマート工場はインフラ整備から ほか
安川電機
■ 社内からデジタル変革を実践
■ ACサーボモーター工場で具現化 ほか
三菱電機
■ 囲い込みからオープン化へシフト
■ アジア注力の姿勢が鮮明に
ダッソー・システムズ、電通国際情報サービス、日本システムウエア、PTC、ビジネスエンジニアリング、日本IBM
日本の製造業はどこに向かうのか。DXはどこまで進んでいるのか。製造業をターゲットにしているベンダーからも、ユーザーの動向やニーズがなかなかつかめないという声がでてきています。
こうした状況を踏まえて企画したのが本レポートです。製造業にかかわる企業やベンダーの事業戦略の策定に役立つよう、DXの全体状況や、関連するプレーヤーの動きを把握するための情報を集めました。
新たな事業価値創造に向けてDXに挑む製造業の皆様、また、製造業における新たなビジネス機会創出に取り組むベンダーの皆様に、本レポートをご活用いただけましたら幸いです。
著者三好 敏
日経BP
総合研究所 クリーンテックラボ 上席研究員
<経歴>映像機器メーカーの製品設計部門で制御システムの開発を担当、後に日経BPに入社。「日経エレクトロニクス」「日経マイクロデバイス」「日経デジタルマネーシステム」など複数の専門技術メディアの編集に従事。その後、電気・電子機器、半導体デバイス、電子部品、産業用装置、自動車など幅広い分野の企業におけるマーケティング・広報を支援する業務に携わる。最近は製造業のデジタル革新を巡る動向を取材。
※ご利用にはオンラインサービスセットのご購入が必要です。
「テキスト検索」
「レポート閲覧」がすぐできる
入力したキーワードと関連するテキスト情報を瞬時に検索し、一覧表示。また、目次に沿ってレポートを閲覧することもできます。
入力した検索ワードの「関連キーワード」
「関連企業」が分かる
日経BP独自の機械学習エンジンで、入力した検索ワードに関連する「キーワード」や「企業」の検索結果を表示します。
図表の解説文を分析図表だけを
探せる
入力したキーワードと関連する図表だけをサムネイルで一覧表示。図表をクリックして、詳細情報にアクセスできます。
出典や説明文も一緒にボタン一つで
パワポに出力
検索したテキスト情報や図表などのコンテンツは、ボタン一つでパワーポイント形式でダウンロードできます。
セット購入の方は、オンラインサービスの利用規約をご確認いただき、ご同意の上お申し込みください。
商品の内容や購入に関するお問い合わせは、こちらのフォームからお願いいたします。
法人対応窓口の日経BPマーケティングにて承ります。