本レポートの特長は、事業戦略を現状の延長線上ではなく、「実現したい未来」を起点に「社会課題」を設定し、解決に貢献し得る「技術」を明らかにした上でシナリオを描く、というアプローチをとっている点にあります。
企業が持続可能な発展を続けるには、社会課題の解決を自社のビジネスに組み込み、より良い未来につながる製品・サービスを開発することが重要です。
本レポートでは、2040年をターゲットに「12の望ましい未来」を描き、SDGsのどの目標が達成できるかも示しています。さらに社会課題の解決に貢献し得る、有望な105の技術を抽出し、技術解説や研究の動向を示したうえで、生み出す市場、その規模、市場化の課題を分析しています。
事業戦略の再デザインにお役立ていただける1冊です。
日本の未来を読み解く4つの視点「超高齢社会への対応」「持続可能性への挑戦」「技術が生み出す新たな産業・経営・労働の在り方への対応」「“より望ましい”ニューノーマルの創造と定着」から、12の未来シナリオを提示します。
12の未来について、2040年に向け、現行の延長線上にある「おそらく起こる未来」と、様々な課題が解決された「より望ましい未来」、「より望ましい未来」を実現するための指針を示します。
人間拡張社会の未来(Future_of_Augmented_Society) | 都市とモビリティーの未来(Future_of_City_and_Mobility) | 循環型経済の未来(Future_of_Circular_Economy) |
ものづくりの未来(Future_of_Manufacturing) | エネルギーの未来(Future_of_Energy) | フードエコシステムの未来(Future_of_Food_Ecosystem) |
ヘルスケアの未来(Future_of_Healthcare) | 死の未来(Future_of_Death) | メディアとエンターテインメントの未来(Future_of_Media_and_Entertainment) |
信頼の未来(Future_of_Trusted_Info_and_Communication) | イノベーションエコシステムの未来(Future_of_Innovation_Ecosystem) | ウィズ・アフターコロナの未来(With/After_COVID-19_Social_System) |
下記の構成で12の未来シナリオをそれぞれ解説しています。
「より望ましい未来」の実現を助け得る「注目すべき105の技術」を選定、7つの分野に整理しました。特に有望と思われる技術については、適用が可能な産業や研究開発動向、技術進展シナリオ、市場化の課題など、詳しく分析しています。
「国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)、「国立研究開発法人 産業技術総合研究所」(AIST)、「国立研究開発法人 科学技術振興機構」(JST)などの研究機関が投資している研究開発プロジェクトから、キーワードを抽出して、社会課題の解決に貢献し得る105の有望技術を選定。「12の未来」との関連も一覧できます。
ヘルスケア分野 | No.1 遺伝子治療/ゲノム編集、No.2 iPS細胞(人工多能性幹細胞)、No.6 IoTライフデータ高度利用、No.7 遠隔医療AI ほか |
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エネルギー分野 | No.17 ポストリチウムイオン電池、No.19 超高圧水素インフラ、No.21 バイオ燃料電池/微生物燃料電池、No.22 ワイヤレス給電 ほか |
エコテクノロジー分野 | No.34 人工光合成技術、No.35 CO2フリー水素、No.36 グリーンケミストリー、No.38 バイオマス、No.41 ダイヤモンド電極、No.43 蓄熱機能を有するセメント系複合多抗体建設材料、No.44 自己修復する機能性ポリマー ほか |
コンピューティング・セキュリティー分野 | No.46 マテリアルズ・インフォマティクス(MI)、No.47 脳ビッグデータ解析/脳情報・脳信号解析、No.48 光ニューラルネットワーク、No.50 XR(AR/VR/MR)、No.51 AIエッジコンピューティング、No.52 量子コンピューター/量子情報処理 ほか |
ロボティクス・オートメーション分野 | No.62 生活支援ロボット、No.63 自在化身体/人機一体、No.65 ヒューマノイドロボット、No.68 マイクロロボット、No.70 ドローン技術、No.72 3Dプリンター、No.74 AI交通信号制御、No.76 危険予知判断技術/危険回避技術、No.78 人工筋肉 ほか |
IoT・計測・センシング分野 | No.81 非破壊イメージング技術、No.82 インフラモニタリング、No.84 生体IoT、No.87 認知的インタラクション支援技、No.90 ガラス製マイクロ流体チップ、No.94 生体量子イメージング ほか |
農林水産分野 | No.98 スマート農業、No.102 次世代型魚類育種、No.104 空気を肥料とする窒素固定植物、No.105 品種改良コムギ ほか |
注目すべき技術のうち、特に有望と思われる59の技術について、下記の要素を整理、詳しく解説しています。
12の未来シナリオのそれぞれについて、SDGsのゴールに照らしながら、どういった社会課題が解決され、その解決に寄与する技術は何かを示します。
SDGsのゴールごとに、「グローバルのSDGsの観点からみた日本の社会課題」と「本ゴールに関連する日本国内観点の社会課題(グローバルのSDGsの定義には存在しない)」を考察します。
12の未来シナリオそれぞれについて、関連するSDGsのゴール、社会課題の解決像と、その社会課題の解決に寄与する技術を図解・解説しています。
「望ましい未来」実現の主役は「企業」です。2015年9 月、150を超える加盟国首脳の参加のもと、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、17の目標からなる「SDGs」が示されました。日本でも急速に注目度が高まっています。企業が持続可能な発展を続けるためには、社会課題の解決を自社のビジネスに組み込み、より良い未来につながる製品・サービスを開発することが必須です。そして、そこで大きな役割を果たすのが「テクノロジー」です。
大切なのは、「より良い未来につながる」という視点からテクノロジーを選定し、新たな事業・商品開発につなげること。そのためには、事業戦略を現状の延長線上ではなく、「実現したい未来」を起点に立案しなければなりません。向かい合うべき「社会課題」と、その解決に貢献し得る「技術」を明らかにし、シナリオを描く、というアプローチが必要です。
本書では、2040年をターゲットに「12の望ましい未来」を描き、SDGsのどの目標が達成できるかも示しています。さらに理化学研究所や産業技術総合研究所といった日本を代表する研究機関で取り組んでいる技術研究から、社会課題の解決に貢献し得る、有望な105の技術を抽出。技術解説や研究の動向を示したうえで、将来生み出す市場、その規模、市場化の課題を分析し、それぞれの技術が貢献する「望ましい未来」へのシナリオを示しています。
本書には、より良い未来に貢献できる新商品・新事業を生み出す情報が載っています。望ましい未来を一緒に創っていこうではありませんか。
編集者松山貴之
日経BP
日経クロステック 編集委員
<経歴>システムエンジニアを経験して日経BP入社。『日経オープンシステム』『日経システム構築』などの専門誌にてIT技術の記者として活動。データベース技術、プログラミング、ストレージ技術、クラウドコンピューティングを中心に多数の記事を執筆する。その後、『日経SYSTEMS』にて編集長を務め、2014年以降は先端技術テーマの書籍を手掛けるほか、AI/IoT/SIビジネスをテーマにした調査リポートをプロデュースする。
【収録内容】
1章より「SDGsと『日本の社会課題』、その現在地と今後の方向性」、「社会課題を乗り越える有望技術と未来シナリオ」の一部、
2章より「Future_of_Circular_Economy/循環型経済の未来」、
3章より「バイオ燃料電池/微生物燃料電池」、
本レポートの全目次、図表一覧
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