村井 直志 著
発行:2021年6月21日
価格:2420円(10%税込)

100万行のデータを「3秒」で集計・分析・可視化!
数字のプロが伝授する、新しい時代のExcel活用法


 日々の販売データを分析して一番売れているものは何か、一番売っている担当者は誰か、一番売れている地域はどこか、といった多様な分析を施すことは、新たな営業戦略を練るために必須の作業です。売上高と、販売時の気温、店舗の所在する地域の昼間人口などとの相関関係を調べたいこともあるでしょう。

 さらに、売上高や営業利益率など重要と思われる経営指標を、グラフなどで「可視化」「見える化」し、意思決定に役立てることも大切です。そのような経営管理ツールのことを「経営ダッシュボード」と呼びます。

 こうしたデータ分析や可視化を効果的に実現するのが「モダンExcel」です。といっても、皆さんがお持ちのExcelと別の何かではありません。従来のExcelに「Power Query(パワークエリ)」と「Power Pivot(パワーピボット)」という2つのツールが搭載され、強力な分析・可視化のツールとなった最新のExcelのことを、マイクロソフトは「モダンExcel」と呼びました。

 データ社会ともいわれる現代において、数値を計算しているだけでは、ライバルに勝つことはできず、新しいビジネスを切り開くこともできません。データを収集・整理し、ファクトベースでそれを分析・視覚化して、新たな発見や洞察を得る--。そんな現代的(モダン)なExcelの活用法を、「モダンExcel」と呼んでもいいでしょう。

 モダンExcelで「経営ダッシュボード」を作れば、ファイルを特定のフォルダーに投げ込むだけで、すぐにデータを可視化できます。しかも、地域や期間でデータを絞り込んだり、更新したりすることもワンクリックで全自動。そのような仕組みを、VBAなどのプログラミングスキルがなくても実現できてしまうのが、モダンExcelの真骨頂です。

 実にさまざまなことが行えるモダンExcelですが、本書では経営管理の側面から次の4つの章に分けて解説します。

  第1章 データを収集・整理する機能としての「パワークエリ」の解説
  第2章 複雑なデータ分析をより簡単に実現する「パワーピボット」の解説
  第3章 上記2つを利用した「経営ダッシュボード」作成のポイントの解説
  第4章 最新データへの更新手順とその結果の見方の解説

 経営管理に有効な「経営ダッシュボード」の作成過程を例に取り上げますが、それ以外の用途にも、モダンExcelは幅広く活躍します。商品企画やマーケティング、販売管理や経理・監査など、本書で解説するモダンExcelの機能を見れば、「自分のこの業務にも応用できる」というものがきっと見つかるでしょう。

 IT部門ではない人でも分かるように基本から解説していますので、普段からExcelを使っている方なら誰でもご活用いただけます。練習に使えるサンプルデータもダウンロードできますので、ステップ・バイ・ステップでモダンExcelの操作方法を身に付け、ご自身のビジネスに応用することができます。