プレゼンの必勝最新ツールはこれだ 私が人生最大のプレゼンに挑んだ時 あのプレゼンの鬼が語る
実践!プレゼンの極意!プレゼンにもプロジェクターにも慣れることが成功の鍵
リード

相手も自分も幸せになれるウィン・ウィン・ポイントを探す

小室淑恵さん写真
 プレゼンテーションのことを、「商品やサービスを分かりやすく説明すること」だと捉えている方は少なくないでしょう。

 でも私は、プレゼンとは相手の課題を解決することだと考えています。なぜかというと、その商品やサービスがどんなに優れていても、プレゼン相手のニーズに合っていなければ「素晴らしい商品だけど、私には必要ない」となって結果にはつながらないからです。

 ですから、まずは相手の立場に立って課題を浮き彫りにすることが大切です。そして、その課題を解決することで開ける幸せな未来を示し、紹介するものが課題解決にどう寄与できるのか、というところまで提案するのです。相手の課題と自分が紹介するものがマッチする点を「ウィン・ウィン・ポイント」と呼んでいるのですが、この「ウィン・ウィン・ポイント」を探し、双方が幸せになれる関係を築いていくことが本当の意味での「プレゼン」なのではないでしょうか。

 また大抵の場合、プレゼンというのは短い時間しか与えられないものです。その限られた時間の中で、相手が判断していること。それは、プレゼンをする人の人間性です。「この人の話をもう少し聞いてみたい」、「この人だったら、提案している案件を最後までやり遂げてくれるに違いない」と思ってもらえれば、そのプレゼンをきっかけに双方の関係が発展していくものです。

 では、どうすれば、自分と自分の提案している案件に興味を持ってもらえるのでしょうか。おそらく、その案件にどれだけの情熱を持っているかが、興味の有り無しの分かれ目になると思います。金銭的な利益ではなく、案件そのものにどれだけの情熱を注いでいるのかを、相手はしっかりと見極めているのです。

常識的な服装や言葉遣いを心がける

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 もちろん、第一印象もとても大切です。相手の印象に残りたいと思うと、服装やスライドを奇抜なものにしがちになるものです。でも、提案する案件が奇抜なものであればあるほど、外見は常識的にするのが賢明でしょう。

 奇抜な案件というのは、相手が受容しにくい内容を含んでいるということですから、第一印象が派手すぎると、その時点で心にハードルができてしまうのです。ですから、常識的な服装やプレゼン手法を用いるということは、実はとても重要なことなのです。

 また、プレゼン時には自分が話す内容に集中してもらうことも不可欠の要素です。たとえば、口癖や無意識の手の動きなど、誰にでも自分では分からない癖があります。そうした癖が聞き手にとっては「雑音」となり集中力を欠いてしまう場合があります。

  ですから、プレゼン前には、練習する自分の姿をビデオに撮って、第三者的な目で自分自身を見て確認することが大切です。それまで気づかなかった自分の無意識の癖にびっくりすることでしょう。さらに、自分ひとりで練習するのはもちろん、10人以上の人に見てもらい、指摘を受けて改善することも効果的です。その場合は、自分と違うフィールドで働いている人にも見てもらうと、業界用語や専門用語を無意識のうちに使っていたことが分かるなど、メリットは大きいと思います。

 10人以上の人に見てもらって、不明箇所や疑問点を聞いていくと、プレゼン当日にどんな質問が生じるのかがつかめるものです。質問内容が分かれば解答をあらかじめ準備しておけますから、プレゼン本番で予想外の質問を投げられて慌てふためく、といったケースを避けることができます。

練習に練習を重ねてプレゼンに臨む

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 私の人生最大のプレゼンは、資生堂に入社して2年目に行った、社内のビジネスモデルコンテストでのプレゼンです。最後は役員会でプレゼンを行ったのですが、資生堂では役員会でプレゼンをするのは部長クラス以上、という暗黙の了解がありました。ですから、当時、私のような入社2年目の社員がプレゼンをするのも、女性がプレゼンをするのも異例中の異例のことだったのです。

 そのため、「もし私が失敗したら、『やっぱり若者や女性は使えない』と思われてしまう」と思い、私が今後の資生堂の若手と女性の未来を担っている、くらいの緊張感を勝手に持ってしまったんですね(笑)。

 そこで、インターンシップのときの経験を振り返って、「とにかく練習が命!」と思い、本番一ヶ月前にはプレゼン原稿を作り、昼休みの役員会議室で毎日のように練習を重ねました。もちろん、自分の姿をビデオに撮って見返したり、同僚や先輩にプレゼンを見てもらったりしました。こうして練習を重ねたおかげで、当日は堂々と想いをこめたプレゼンを行うことができ、結果的にビジネスモデルコンテストで優勝し、役員会でも承認されたことで社内ベンチャーを起こすことができたのです。

 育児休業者の職場復帰プログラムは、当時は全く商売として成り立たないと思われていましたが、少子高齢化により、今後企業の課題は深刻な人材不足であり、それを女性の活力で補う時代が来るのだから育児休業者の復帰支援は企業にとっても、働く女性にとってもウィン・ウィンなプログラムである、と「ウィン・ウィン・ポイント」を当時の資生堂の役員に力説し承認いただくことができました。

 また現在、(株)ワーク・ライフバランスで提供しているarmo【アルモ】は、対象を「育児休業者」から「介護やうつなども含めた休業者全般」にまで範囲を広げた「休業者職場復帰プログラム」ですが、2006年9月から販売を開始して3ヶ月で既に100社以上にご導入が決定しています。しかし、企業にとっては大変新しい取り組みですから懸念も大きく、まさにプレゼン力がものをいう商品だと思います。

使用するプロジェクターに慣れることも大切

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 この経験から、プレゼンでは、会場への慣れや設備への慣れというのも、すごく大切なことだと実感しています。

 プレゼンで使用する設備のひとつにプロジェクターがありますが、プロジェクターに慣れることもとても重要です。本番でプロジェクターにエラーが出て焦ってしまったら、いいプレゼンはできません。ですから私は、今でも本番20分前には会場に入り、プロジェクターでスライドを一通り見ることを心がけています。

 時には、プロジェクターとスライドの相性が合わず、末尾の一文字が欠けて見えてしまう、といったハプニングが起きることもあります。でも、起こり得るハプニングがあらかじめ分かっていれば、本番で頭が真っ白になることもなく、冷静に対処をすることができるものです。

 それから、自分がプレゼンしやすい立ち位置やプロジェクターの位置などにもこだわった方がいいと思います。ムリをして会場の仕様に合わせてしまうと、ベストの力はなかなか発揮できないものですから。

 理想は、普段から自分が使い慣れたプロジェクターを本番で使用することなのですが、「大きい」「重い」というイメージがあるので、プロジェクターを持ち運ぶのはなかなか難しいのが現実でした。

 でも、今回、見せていただいたプロジェクターなら、持ち運びが可能ですね。大きさは雑誌くらいですし、軽いので女性でもラクに持ち運べる点がいいと思います。それに、プレゼン会場によっては、コードの長さの関係で自分でパソコンを操作できないところがあるのですが、自分のタイミングでスライドが出せないとイライラしてしまうものなんです。でも、このプロジェクターはワイヤレスですから、自分でパソコンを操作できるのもいいですね。明るい環境でも使えるプロジェクターなら、暗い会場でプレゼン相手に寝られることもないでしょうし(笑)。

 このプロジェクターは、おそらく、実際のプレゼンターの方が考えられたものなのでしょう。それくらい、使いやすく魅力的な機能が満載で、我が社にも、ぜひ、一台は欲しいプロジェクターです。






 次回は、プレゼンの達人に聞く「プレゼンの極意!」をお送りいたします。お楽しみに!!


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