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(監修:危機管理対策アドバイザー 国崎 信江、 構成:ecomom編集部)

危機管理対策アドバイザーの国崎信江さんによれば「多くの小児性愛者が好む服装には一定の傾向がある」といいます。

女児の場合、ツインテールやポニーテールなど、長い髪を高く結んで垂らしたスタイルで、ズボンよりもかわいいスカート、ワンピース、エプロンドレスなどです。小学校低学年のうちは、上記のような服装を避けるのも、一つの方法です。

意外に盲点になりやすいのは、黄色い帽子とランドセル。車を運転しているドライバーからもよく見えるように、交通安全のマークが入ったものを着用させるケースが多いようですが、不審者にとってはこれは「幼さの目印」と映ります。

精神的にも体力的にも未熟な1年生は、犯罪者が狙いを定めやすいのです。黄色い帽子とランドセルカバーは、1年生だけにならないようにする配慮が必要でしょう。

大人のいうことを聞く「いい子」が危ない

子どもが犯罪にあうときには圧倒的に、子どもが一人でいる時が多いことが統計で分かっています。千葉県警の調査によれば、被害時の人数は、1人でいるときの被害が81.8%と全体の8割を占めています。国崎さんは、性犯罪の加害者たちは「さびしそうな子」「仲間はずれになっている子」「大人の男性に興味があり、ちょっかいをかけてくるような子」を狙う傾向がある、と指摘しています。孤独な子どもにしないよう、親としても環境への配慮が欠かせないといえそうです。

意外なのが、周りの大人のいうことを聞く「しっかりした子」「頭のいい子」が実は、犯罪のワナにはまってしまうケース。小さい子どもは「大人や年上の人の言うことを聞くのが、よい子だ」と思い込んでいるケースがあります。そういう子の場合、はっきりとした拒絶ができないので、犯人はそこに漬け込んで行動をエスカレートさせる場合があるのです。

「やめて」「イヤだ」と毅然とした拒否ができる子には、犯罪者は手を出しにくいのです。相手がどんな人であろうと、不快なことには「イヤ!」という権利があります。肝心なときに、自分の意見をはっきり言える子どもに育てるのが大切だといえそうです。


大声を出す訓練をしよう

不審者に連れ去られそうになったとき、もっとも効果的な対処法は大声を出して逃げることです。防犯ブザーを持たせる学校も増えているようですが、とっさの時に正しく操作するのはなかなか難しいものです。

助けの求め方も普段からトレーニングしておく必要があります。「キャー」などと叫ぶだけでは、ただふざけていると誤解されかねません。「助けて!」とか「さわるな!」とか、助けを求めているサインが周囲にはっきり分かるような声の出し方を教えておきましょう。

逃げるときは、パッとしゃがんでから走るという「タッチ・アンド・ゴー」の動きが効果的です。犯人にとって「しゃがむ」というのは、予想しない動きなので、一瞬ひるみます。その隙をついて逃げるよう、教えましょう。

逃げるのが間に合わなかった場合、地面に寝転んで手足をバタバタさせるのも効果的です。(次回は「子どもに覚えさせたい安全ルール」がテーマです)


子どもに目をつけられないために日常生活で避けたいこと

1.銭湯や温泉で子どもを男湯に入れる。 小児性愛者は女の子だけでなく、男の子も狙っています。子どもが小さいうちは母親と一緒に女湯で。
2.電車の中でパンツがまる見え 幼い女の子にスカートをはかせている人を見かけますが、活発な子では、パンツがまる見えになってしまうもの。スカートの時はスパッツをはかせるなどの配慮を。
3.人目のあるところで堂々と着替えさせる どこで誰が見ているか分かりません。子どもの着替えは、更衣室で目立たないように脱ぎ着させましょう。
4.幼稚園や保育園の写真やビデオも注意 いくら幼稚園や保育園だからといって、人目にさらされる場所に裸の水浴び写真や着替え中の下着姿が写っているのは考えもの。園に申し出て張り出しをやめてもらいましょう。
5.誰にでも人見知りせず、ひざの上に乗る 初めて会った人にも人見知りしない子は、誰にも警戒心を持たずに近づいてしまいがちです。知らない人には一定の距離感を取ることを教えましょう。


写真には敏感になろう!
小児性愛者は普段から自分の好みに合う小さな子を物色しています。公園やプールなど、公共の場所で、知らない人から写真を撮られたら、見逃さずに撮影者の身元を確認しましょう。携帯電話のカメラ機能を使った盗撮も危険です。シャッター音には、敏感になるにこしたことはなさそうです。


危機管理対策アドバイザー 国崎信江 プロフィール
ホームページ:http://www.kunizakinobue.com/

横浜生まれ。91年外資系航空会社の機内通訳を経験した後結婚を機に退職。主婦となる。97年 阪神淡路大震災のような自然災害から小さな子どもを守るための研究を始める。 防犯では、自分の子どもと変わらない年齢の子どもが狙われる事件が相次いだのをきっかけに、身近な危険から子どもを守るために不審者対策にも研究の幅を広げ、広く「いのちをまもる」ための活動に取り組んでいる。