iEXPO2007でわかる!ユビキタス社会がビジネスに与えるインパクト

多様な分野で培った“総合力”でイノベーションの創出を支援

次世代ネットワーク(NGN※1)で加速するユビキタス社会――。その到来を迎え、新たなビジネスチャンスが生まれつつある。安心・安全で便利・快適なIT・ネットワーク環境を活用することで、個人の生活や社会を豊かにするさまざまな新サービスが生み出されることになるからだ。こうした大きな変革は、ビジネスにどのようなインパクトを与えるのだろうか。このような問いに対する大きなヒントとなるのが、12月5、6、7日の3日間にわたって開催される、国内最大級のイベント「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2007」である。ここでは、ユビキタス社会の全体像をはじめ、イノベーションの創出を促すNECグループの“総合力”について概括したい。

異業種間連携による新たなサービスの創造

光ファイバの普及、携帯電話でのデータ通信の高速化や多機能化、新しいサービスの登場などを背景に本格的なユビキタス時代が幕を明けつつある。

ビジネスの視点から特に注目されるのは、ITやネットワークの技術を上手く組み合わせた新しいサービスの進展とそこから生まれる異業種の企業間連携だ。例えば、通信事業者、金融機関、鉄道会社、流通業界などが連携し、電子マネー、定期券、サービスポイントやクーポン券などのサービスを「おサイフケータイ」(※2)1つで利用可能にしたり、サービスポイントを相互に交換できるようにしている。こうした新しいサービスの誕生、企業間連携の流れは、今後のユビキタス社会でさらに加速していくことになるだろう。

ITとネットワークの融合が更に進んだユビキタス社会では、個人の生活がより豊かになるほか、企業にとってもビジネスチャンスが広がっていく。これからの企業は、個人や社会との連携を拡大させ、変化への柔軟な対応と新たなビジネスモデルの創造に注力することが必要になってくるだろう。

サービスプラットフォームでITとネットワークの融合を促進

新たなビジネスモデルを創造する上で、キーとなるのがサービスプラットフォームだ。サービスプラットフォームとは、課金、認証などの機能をネットワークに統合した共通基盤を意味する。様々な新しいサービスを行う上での文字通り“プラットフォーム”となるだけに、非常に重要な機能を担う。

このサービスプラットフォームに関して、大きな注目を集めているのがNECだ。同社ではサービスプラットフォームの領域を更に広く捉え、ネットワークを介した端末の先にある「個人」「企業」「社会」をつなげていく大きなサービス基盤として位置づけている(図)。この基盤を活用することで、サービスを提供するシステムを短時間で構築することや、シームレスな企業間連携を実現でき、ITとネットワークを融合させた決済代行サービス、映像配信サービス、テレワーク(※3)、電子行政など多種多様な新サービスの提供や高付加価値サービスの創造が可能になる。

NECではコンピュータとネットワークが情報システムの根幹をなすと考え、30年前にC&C(Computer&Communication)を提唱。高度な技術力をベースに、IT、ネットワーク双方における豊富な構築・運用実績とスキルやノウハウを蓄積してきた。こうした“財産”をユビキタス社会に応じた「サービスプラットフォームソリューション」として結実させ、通信や金融など社会インフラとして確実な信頼性が必要となる分野で提供しており、実際、そのいくつかはすでに活用され始めているという。


サービスプラットフォームの役割
NECの「サービスプラットフォームソリューション」で提供される様々な付加機能とネットワークを統合した基盤により、シームレスな企業間連携を実現。ネットワークを介した新たなサービスの創造を促進し、企業・社会・個人に大きなベネフィットを提供する。

本格的なユビキタス社会を支えるサービスモデルの創出にも貢献

サービスプラットフォームソリューションを活用すれば、様々な機能を付加し、互いの強みを活かした異業種連携も容易に実現可能だ。つまり、消費者ニーズを先取りした先進的なサービス展開を迅速に行うことができるのだ。今後もサービスプラットフォームソリューションは、様々な分野でイノベーションを促進していくはずだ。近い将来、思いもつかなかったサービスやこれまで実現困難と思われていたサービスも登場してくるだろう。また、シームレスな映像コミュニケーションも可能になるため、そのメリットを活かした新たなビジネスモデルも出てくるはずだ。例えば、専用のキヨスク端末を用い、映像を使った対面式の遠隔ローン相談。これを住宅展示場などに設置すれば、購買意欲の高い顧客に対して、住宅ローンの相談や提案を行うことができる。しかも、1台のキヨスク端末で様々な金融機関の金融商品の相談を受けられるようにすれば、顧客の利便性はさらに高まる。こうした企業間連携サービスも、サービスプラットフォームソリューションを利用すれば実現可能だ。

このようなユビキタス社会のダイナミックなトレンドについて感じることができる国内最大級のイベントが「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2007」だ。同イベントでは、NECのサービスプラットフォームソリューションが実現するITとネットワークの融合モデルの数々が、講演、ワークショップ、デモ展示や映像を交えて紹介される。また、今年10月に発表した世界最高速のスーパーコンピュータ「SX-9」(※4)、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査として月の起源と進化に迫る月周回衛星「かぐや」の実物大試験機などの最先端技術の成果ユニバーサルデザイン(※5)、地球温暖化防止への取り組みも展示される予定だ。

ユビキタス時代の先進ソリューションやサービス、多彩なプロダクトを紹介する「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2007」。ユビキタス社会がもたらすビジネスへのインパクトや今後の経営・ビジネストレンドを探る上で、大きなヒントとなる可能性を秘めている。




この記事で紹介されたキーワード
※1
NGN:Next Generation Network。IP電話やテレビ会議など、新しいサービスを提供するベースとなる統合IP網。従来の、電話回線網に替わる次世代のネットワーク基盤として標準化が推進されている。
※2
おサイフケータイ:非接触ICチップを搭載した携帯電話端末のこと。高いセキュリティを必要とする電子マネー、交通機関の定期券などのサービスを実現できる。
※3
テレワーク:情報通信技術を活用した場所や時間に制約されない柔軟な働き方のこと。企業にとっては、大規模なオフィスを都心に用意する必要がなくなるなどのメリットがある。
※4
SX-9:ベクトル型としては、世界最高速のスーパーコンピュータ(2007年11月9日現在)。世界初の単一コアあたり102.4ギガフロップス(GFLOPS:1秒間に10億回の浮動小数点演算性能)を実現した新規開発CPUの搭載などにより、最大ベクトル性能が839テラフロップス(TFLOPS:1秒間に1兆回の浮動小数点演算性能)となる。
※5
ユニバーサルデザイン:「すべての人に有用なデザイン」を意味し、年齢や障害の有無、性別、体型などにかかわらず、誰でも使いやすい製品やサービスをデザインしていくこと。1980年代にノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏によって提唱された。

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