日経パソコンPConline SPECIAL
オフィスで活きる“パーソナル”プリンタ インクジェットでレーザー並の速さが魅力
速さの秘密は黒インク2本の印刷ヘッド

 PX-V780のモノクロ文書印刷が高速なのは、黒インクカートリッジを2本搭載しているのが大きなポイント(左図)。180ノズル×2本の合計360ノズルを使ってすばやく印刷する。ノズル数が多ければ1度に印刷できる幅が広くなり、パス数と呼ばれる印刷ヘッドの往復が少なくてすむわけだ。この2本の黒インクは常にペアで扱われ、インク交換時も2本いっぺんに交換する形になる。

 PX-V780の高速化には、新規開発の「高速MACHヘッド」も貢献している。PX-V780では、印刷ヘッドから吐出するインク液滴を3pl(ピコリットル)から11plまでの範囲で打ち分けるMSDT(マルチ・サイズ・ドット・テクノロジー)と呼ぶ技術を採用している。従来のモデルでは液滴サイズの最大が7plまでだったものをPX-V780では11plまでに拡大した。吐出できるインク量を約1.5倍に広げたわけだ(右図)。

 これは新規開発ヘッドの圧力室(ピエゾ素子が振動板を通じてインクを押し出す空間)の幅を拡大することによって実現した。さらに、インク吐出の駆動周波数も45kHzから60kHzへと1.3倍に向上させている。一度に吐出できるインク量の幅を増やし、さらに吐出する頻度も高めて高速化を図っているのだ。


 
 
黒インクを2本搭載して、
モノクロ印刷を高速化。
 
吐出するインク液滴の最大を、
7plから11plへと1.57倍に拡大。
 
顔料インクの文字は水に強い


 また、従来のインクジェットプリンタは、印字が水に弱いという欠点もあった。特に普通紙に印刷した場合は、ちょっとした水分で文字が流れてしまう。わずかな水で請求書の金額が読めなくなっては大変だという考えが、ビジネスで本格的にインクジェットを使うのをためらわせていた部分もある。

 しかし、PX-V780は顔料インクを採用しているため「耐水性」が極めて高い。実際に請求書を印刷して試してみた(左図)。水で濡らした指で文字を軽くこすってみたが、まったく文字が流れない。ラインマーカーでなぞってみても、文字は乱れなかった(右図)。それではと、印字面を水道の水にさらしてみたが、それでもほぼ影響がない。わずかな水分で文字が流れてしまった従来の染料インクの印刷と比べると、ちょっと感動的なほどの耐水性だった。これなら郵便物の宛名ラベルなどに利用しても、まったく問題ないだろう。

 さらに、黒インクのみが顔料系の機種が多い中で、PX-V780はカラーも含めて全色が「つよインク200X」の顔料系なのも大きな強み。カラー部分も含めて水濡れに強く、光による色褪せに強いため、回覧や掲示をはじめ、ちょっとした説明チラシやクーポン券などの印刷にも安心して利用できるだろう。

 
 
PX-V780の顔料インクは水濡れに強く、
重要ビジネス文書にも安心。
 
PX-V780で印刷した文字は、
ラインマーカーでなぞってもにじまない。
 
専用オプションでワイヤレス化も簡単

 ちなみに、無線LAN環境でパソコンを使っている場合は、PX-V780にIEEE802.11g対応の無線プリントアダプタ「PA-W11G2」(実売1万円台半ば)を接続すれば、簡単に無線LAN環境に組み入れることができる。LANにつながったすべてのパソコンからネットワークプリンタとして見えるようになるので、簡単快適に印刷することができるようになる。

 以上のようにPX-V780は、普段はときどき印刷する程度だが、必要な際にモノクロ文書の印刷をスピーディにこなしたいという場合に対応でき、全色顔料インクで重要なビジネス文書の印刷も安心だ。もちろん、A4文書の印刷だけでなく、必要であればハガキや封筒、チラシやクーポン類などの印刷にも利用できる。企業内のパーソナル用途や小規模ビジネスの現場では必要十分な性能を持っているといえる。

 
「コラム」PX-V780 FAX内蔵のカラリオ複合機も登場!

 プリントだけでなくスキャンやコピーなど、さまざまな用途に使い込みたいなら、インクジェット複合機がお薦め。このたびカラリオ・プリンタのラインアップに、原稿を自動的に連続して読み込むことができるオートドキュメントフィーダ(ADF)付きのファクス機能まで搭載した新モデル「PX-FA700」が加わった。

 プリンタに加えて、カラーコピー、スキャナ、カラーファクスという4つの機能を1台でこなす。プリント機能ではPX-V780と同様に、全色顔料インクを採用しているため、FAX出力も含めて普通紙でもくっきりプリントできるのが特徴。スキャナ機能は、資料をちょっとカラーコピーしたり、スキャナからPDF保存したりできるのも便利だ。メモリカードスロットも搭載しているため、デジカメ写真を気軽にダイレクト印刷することもできる。

 従来、バラバラだったプリンタ、スキャナ、ファクス、コピーといった機器を集約でき、スペース効率とビジネス効率を大幅アップできそうだ。

 
 



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カラリオ インクジェットプリンタ:TEL 050-3155-8011 (KDDI光ダイレクト)
カラリオ インクジェット複合機:TEL 050-3155-8022 (KDDI光ダイレクト)
受付時間:月曜日〜金曜日 9:00〜20:00
土曜・日曜・祝日 10:00〜17:00(1月1日および弊社指定休日を除く)
  http://colorio.jp/


 
 
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