
医療チームの一員として活躍できる質の高い薬剤師養成を目指す昭和大学薬学部では、旗の台キャンパスに設けた19の小教室全室にTAXAN Data Projector U6シリーズを導入し、小グループでの参加型学習に利用している。昭和大学薬学部が実践する参加型学習の特色と、プロジェクターの活用法について取材した。
医系総合大学の利点を活かし、4学部合同の参加型学習を実践
昭和大学は、薬学部・医学部・歯学部・保健医療学部の4学部から成る、全国唯一の私立医系総合大学である。大学一年次には、全学部の学生が、全寮制の富士吉田キャンパス(山梨県)で学び、二年次以降は、医・歯・薬学部は東京都内にある旗の台キャンパス・洗足キャンパスで、保健医療学部は長津田キャンパス(神奈川県)で専門的な知識や技術を学ぶことになっている。
昭和大学 薬学部
病態生理学教室
教授 木内 祐二氏
同大学薬学部では、医系総合大学のメリットを生かし、「チーム医療の有用性を実感する参加型学習」を実施している。「医療系の大学では、多くの専門知識を学ぶ必要があります。ところが、大教室の講義では、学生は3日後には講義内容の95パーセントを忘れてしまうと言われています。そこで我々は、PBLチュートリアルと呼ばれる学習方法を取り入れているのです」と、薬学部 病態生理学教室の木内祐二教授は語る。
PBL(Problem-based learning)チュートリアルとは、学生を少人数に分けて行なう問題立脚型の学習方法のこと。学生はテーマを与えられ、グループディスカッションを通じて自分に足りない知識を見つけ、それについて個々に自習を行い、その結果を持ち寄ってグループでの合意、提案を行う。教員はチューターとして学生にアドバイスを行うが、解答を提示することはない。こうしたスタイルで学習することにより、将来医療現場で求められる問題解決能力、自学自習の習慣、グループによるコミュニケーション能力などを養うことを目的としている。1970年代にカナダの大学で考案されたPBLは、90年代に我が国に紹介され、現在では多くの医系大学で取り入れられている。
昭和大学薬学部の「チーム医療の有用性を実感する参加型学習」のカリキュラムでは、大学一年次と三年次に、医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部の4学部の学生が合同で、PBLチュートリアルを実施することになっている。
PBLチュートリアル学習教室全19室にプロジェクターを配備
PBLチュートリアルを効率よく実践するため、昭和大学では旗の台キャンパスの校舎の一部を改築、PBLチュートリアル学習専用の小教室を19室作った。教室の中央には会議用テーブルと8~10名分の椅子が置かれ、TAXAN Data Projector U6シリーズとスクリーン、ホワイトボード、コピーボードが用意されている。また、室内にはカメラとスピーカー、マイクが設置されており、外部から室内をモニターしたり、学生たちがディスカッションする様子を録画することもできるようになっている。
これだけの設備を整えられたのには、薬学部が「チーム医療の有用性を実感する参加型学習」の事業計画を、文部科学省の「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」(通称、医療人GP)のテーマ「臨床能力向上に向けた薬剤師の養成」に対して申請し採択され、国からの財政的支援が得られたという背景がある。
PBLチュートリアル学習教室に導入されたU6シリーズは、学習成果の発表や学生間の情報共有に活用されており、「学習効果を高めるための重要なツールとなっている」と、木内教授(左)は語る。
「平成18年度から日本の薬剤師教育が4年制から6年制になりました。昭和大学薬学部は、カリキュラムとともにPBLを支援するシステムの構築、必要なIT機器なども含めた事業計画を作って、医療人GPに申請しました。事業計画の中にプロジェクターを含めたのは、これからの医療人には欠かせない能力の一つである、プレゼンテーション能力を養いたいという考えからです」(木内教授)。
TAXAN Data Projector U6シリーズを選んだ理由は、クオリティと価格の両面で満足できる製品だったからだと言う。U6シリーズは、重さ2.0kgで明るさ2500ルーメン※の高輝度を実現し、静音性を徹底的に追求したバリューモデル。「大きさも手頃で、学生が多少手荒に扱ったくらいでは、壊れそうもない」(木内教授)という点も、採用のポイントの一つだったと言う。
※U6-232のみ。

