秦 一成(はたかずなり)
慶応義塾大学理工学部物理学科卒業後、国際証券に入社。ロンドンビジネススクールでMBAを取得。その後、ING Baring証券、ABN AMRO 証券、Credit Lyonnais証券、UBS証券でシニア・アナリストとして活躍。2004年、インスティテューショナル・インベスター誌でアナリストランキング第7位、日経金融新聞でアナリストランキング第8位を獲得。2005年アプレックスメンタルマネジメント株式会社を設立、同社の代表取締役に就任。2006年米国NLP協会認定トレーナー資格取得。
まず、秦さんはどのような経緯でアナリストになられたのでしょうか?
アナリストとしてのキャリアは、国際証券在籍時の海外留学から帰国した97年から始まります。92年に国際証券に入社した当時は営業部の所属でしたが、営業でトップの成績を収めた際、MBAProgram社費派遣候補生に選抜していただきました。その後、イギリスのロンドンビジネススクールに2年間留学してMBAを取得。帰国後に企業調査アナリストとして配属されました。
その後数社の外資系企業に移り、ソニー、松下電器産業などの民生家電セクターを担当しました。
営業成績だけでなく、アナリストランキングでも上位を獲得されていらっしゃいます。
最も厳しい職種と言われる証券営業やアナリスト業務で良い結果を残すことが出来た要因は、何にあるとお考えでしょうか?

志を持ち、覚悟をし、行動したことだと思います。具体的には、経験がなく会社から与えられた業務であっても「期待に応える」という志を持ち、必ず達成してみせると覚悟をし、徹底して行動したことが良い結果につながったと思います。
どんなことをするにしても、自分が何を成し遂げたいのか、という志を持つことは必要だと思います。
そして「自分にもできる、やり遂げてみせる」と腹をくくること。世の成功者を見て「あの人だからできたんだ」「どうせ自分にはできない」と最初から諦めてしまう人は多いと思います。しかし、志を持ち、覚悟を決めることで、はじめて成功のスタートラインに立てると思うのです。営業時代は、「絶対に営業でトップになる! そして会社を大きくすることに貢献する!」と覚悟して行動していました。
MBAProgram社費派遣候補生に選抜されたとき、実は英会話能力が全くといってよいほどありませんでした。社費で通っていた留学専門予備校の先生が、「会社に出資してもらうのだから、せめてこの辺の大学を確実に目指して…」と、中級ランクのMBAスクールを勧めるほどでした。そのとき、自分に悔しさを感じ、努力を惜しまない覚悟をしました。そして1年間、自分の力を信じて必死に勉強をしました。そのおかげで、イギリスのトップ10に入るMBAスクールすべてに合格することが出来たのです。
秦さんが考える、スキルアップのポイントをお教えください。
  まず目的を明確にすること。そして該当する分野を徹底的に勉強し、積極的にアクションを起こすことがポイントだと思います。
セミナーや本で勉強することは、スキルを蓄える意味でとても大切だと思います。ただし、勉強することがゴールになっている人もいるのではないか、とも感じています。得られた知識を知恵に変えて、結果につなげなければ意味がありません。目の前のやるべきこと・課題に活用し、徹底・継続して取り組む過程で必要とするスキルが身に付き、さらにブラッシュアップされていきます。
ただ、理屈ではわかっているけれど、実際にどう行動に移したら良いのかわからないし、不安で…という方には、弊社ではお客様がそうした一連のプロセスを身につけ結果を出すところまでサポートさせていただくサービスもご提供しております。こういったサービスを活用するのも、スキルアップを加速する一つの手段だと思います。
MBAの取得は、秦さんのキャリア上で、どのような意味があったとお考えになりますか?
ビジネススクールは、経営の知識を得ることに有効な場でした。ただ、それ以上に有意義だったのは、同級生からよい影響を受け、自分を見つめ直せたことです。
私は、営業成績トップというキャリアに自信を持っていましたが、スクールには自分よりも仕事はもちろん、人間性でも数段優れた人々が集まっていて、感動すら覚えました。そういった人々に接することで、まだまだ頑張らなくてはだめだなぁと強く認識することができて、とてもありがたかったです。
また、理系出身で営業職、しかも英語が苦手だった私にとって、ほぼ真逆の能力が有利になるビジネススクールの2年間はとてもハードなものでした。ですが、そのプログラムをトップスクールでやり遂げたことは大きな自信となっています。
その自信は帰国後のアナリスト職への転属、そして現在の健康サポートサービス企業経営者への転身といった新たな挑戦の連続の中で、想定していた以上の成果を生み出す原動力となっています。
MBAという資格はとても魅力的な響きがあります。ですが、私はあくまでキャリアアップする際の切符に過ぎないと思います。それを手にした後、志を抱き、実際に行動に移すことこそ価値があると考えています。
 
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