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田中 佐紀子(たなかさきこ)
国際基督教大学教養学部卒業後、株式会社サイバーエージェント入社。同社では法務、海外事業、コンプライアンス、リスク管理、内部監査を担当する。5年間勤務した後、同社を退社。2006年7月、外国人留学生のための不動産会社、株式会社トランスボーダーズ(www.transborders.co.jp)を設立、代表取締役に就任。 |
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田中さんは現在、複数の言語を扱う仕事をされていますが、語学のキャリアはどのようにして積まれたのでしょうか?
私が代表取締役を務めるトランスボーダーズでは4ヵ国語を扱っていますが、私が扱うことのできる言語は、日本語、英語で、韓国語は現在勉強中です。
私が最初に話すことができるようになった外国語は英語です。英語は中学、高校のときから得意な科目で、学校で教わった範囲での読み書きやヒアリングには、多少なりとも自信を持っていました。
しかし、国際基督教大学に進学した時、初めて周囲が英語で会話をしている環境に触れ、そこで自分の英語能力のなさを痛感しました。私はそれまで読み書き・ヒアリングという、受験に必要な能力はあったのですが、会話をする能力がなかったのです。例えば、友人が英語で話しかけてきても、内容は理解できるのですが、どのように返事をしてよいか、いつも困ってしまっていました。なぜかというと、英語の成績に自信を持っていたために、「正しい文法で話さなければいけない」ということに意識を取られてしまい、瞬時に言葉が出てこなかったのです。英語で会話するときには、言葉に詰まってしまうことが多かったために、周囲から「彼女は英語ができない」と思われていたようです。 |
すると、英会話を上達させるために、どのような訓練をされたのでしょうか?
私は留学を決意しました。入学からしばらく経っても「正しい文法で話さなければいけない」という意識を捨てられなかった私は、「それならば、英語を話さなければ生活できない環境に身を置いてみよう」と思ったのです。
私は大学在学中に数回短期留学をしたのですが、周りに日本語を話す人がいない環境だったため、英会話に集中することができました。スコットランドの大学に留学したときは、スコットランド訛りの英語だったので、本当に苦労しましたが、会話をしなければ生活ができないので、積極的に言葉を伝えようと努力しました。
そのように、あえて自分を追い込んだおかげで、英会話の能力を高めることができました。また、自分の性格が以前よりもオープンになり、外国人相手でも、積極的に話しかけることもできるようになりました。留学で「言葉を間違えると恥ずかしい」というネガティブな気持ちを捨てることができたのは、大きな収穫だったと感じています。 |
語学力は、田中さんのビジネスキャリアに、どのような影響を与えていますか?
語学力を身に付けたおかげで、チャンスの門戸がすごく広がったと感じています。
もし、日本語しか話すことができないと、日本語を話せる人としか考え方を共有することができません。しかし、英語や韓国語を話すことができると、もっとたくさんの人と考え方を共有することができるのです。また、人とのつながりが増えるため、仕事の可能性も広げることができます。
もし自分と同じ価値観や視野を持った人々と出会っても、共通の言葉が話せないために、意思の疎通が図れないことは、非常にもったいないことだと思います。
そういう意味で、語学力は業務に役立つだけでなく、自分の可能性を広げるための重要なキャリアだと思います。
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田中さんが考える、語学力アップの極意とは何でしょう?
語学力アップに必要なのは、継続と、反復と、プライドを捨てることだと思います。
まず、言葉は使わないと忘れていってしまうものですので、根気強く継続することが大切です。パッと言葉が出てくるようにするためには、普段からその言語を使うことがよいですし、言葉を頭に入れるためには反復することも必要です。私は語学力をキープするために、英語を使うことのできるような環境にいるように意識をしています。私の夫は韓国人で、日本語も話すことができますが、夫や夫の友人と会話をするときは、英語や韓国語を使うように意識しています。何かのプロジェクトを実行するために、言語をスポットで使用するだけでは、語学力はアップしづらい、と思います。
普段から英語に接するためにも、プライベートな環境では海外の映画やドラマ、音楽、本など、好きな分野を選び、それらを楽しむのもよいと思います。また、海外の友人を持って、言葉を交わすことも有効です。
仕事において、語学力を必要とする業務があったとしたら、「自分の語学力では足りないかもしれないから、避けよう」と思わず、率先して取り組むことが大切です。最初はできないかもしれませんが、業務を進めていく上でいろいろと学ぶことができると思いますし、後々にきっと自信になると思います。
また、「言葉を間違えることは、決して恥ずかしいことではない」と思うことは大切です。自分の国以外の言語で会話をする場合、意味を間違えて使ってしまうことは当然あることですし、たいていの人は間違いを許容してくれると思います。間違えると恥ずかしいから会話をしない、というプライドは捨て、一生懸命伝えようとすることが、語学力アップの秘訣だと思います。 |
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